自動車業界は今、馬力ではなく演算能力が競争力を左右する時代へと移り変わりつつあります。車両が時間とともに進化することを可能にするソフトウェア プラットフォームは、車両の設計・開発から製造、さらにはユーザー体験に至るまで、その中核を担う存在になりつつあります。
こうした新しい環境のもとで、競争は激しさを増し、顧客の期待も高まっています。既存の OEM は、とりわけソフトウェア ネイティブな新興メーカーからの圧力の高まりに直面しています。これらのメーカーは開発期間を短縮しており、ソフトウェアの習熟度と開発の速さがあらためて重視されるようになっています。多くの OEM にとって、この競争は存続を左右する脅威です。長期にわたる高コストな開発サイクルと深いサプライ チェーン依存に向き合う日本の自動車メーカーは、この緊張をとくに強く感じています。
こうした背景のもと、 Applied Intuition は Honda とソフトウェア デファインド ビークルの開発を加速させるため、パートナーシップを締結しました。両社は、Applied Intuition の自社ソフトウェア「Vehicle OS」及び開発ツールを活用し、集約化され、アップグレード可能な Honda の SDV プラットフォームを共同で構築します。今回のパートナーシップは、Honda が Applied Intuition にとって日本における初の OEM 顧客となった 2019 年に始まった関係をさらに深めるものです。

左から順に:本田技術研究所 SDV 研究開発センター 副センター長兼執行役員の有江真一氏、
Applied Intuition 共同創業者兼 CEO Qasar Younis、そして本田技研工業株式会社の
コーポレート戦略本部長の四竈真人氏。
「Honda は世界トップクラスの技術志向の自動車メーカーであり、同社と肩を並べて協力できることを大変嬉しく思います」と Applied Intuition 共同創業者兼 CEO である Qasar Younis は述べています。「このパートナーシップは、それぞれの強みを結集し、共通の目標に向けてチームを連携させるものです」
本パートナーシップは、Honda が数十年にわたり培ってきた車両エンジニアリングの知見と、Applied Intuition のソフトウェアおよび AI 技術を組み合わせ、日本とシリコンバレーのエンジニアリング チームを結集させるものです。両社は、Honda の AI を活用したソフトウェア開発への移行を加速させることを目指しています。
ソフトウェアは自動車業界において、ますます重要な差別化要因となっており、車両が時間の経過とともに継続的に改善され、顧客のニーズに適応することを可能にしているます。Honda の規模で構築されるプラットフォームは、同社が誇る品質、信頼性、そしてエンジニアリングの規律を維持しつつ、数百万台もの車両をサポートしなければならなりません。
「最新世代の車両において、ソフトウェアの重要性はますます高まっています」と本田技研工業株式会社のコーポレート戦略本部長の四竈真人氏は述べています。「ソフトウェア デファインド ビークルが自動車業界の未来を形作り、ソフトウェア開発のスピードが Honda の車両にとって重要な競争優位性の一つになると考えています。経験豊富なパートナーと協力することが極めて重要です」
Applied Intuition の自社ソフトウェア「 Vehicle OS」は、このプラットフォームのソフトウェア基盤として機能します。パワートレイン間の差異を抽象化し、従来のソフトウェアワークフローと最新のソフトウェアワークフローを統合することで、電気自動車、ハイブリッド車、内燃機関車を横断する単一のソフトウェアアーキテクチャを実現します。その結果、開発期間の短縮、ソフトウェアの再利用性の向上、そして基盤となるプラットフォームを根本的に変更することなく、時間の経過とともに車両を進化させる柔軟性が得られます。
Applied Intuition は Honda と共に、両社が共有するエンジニアリングへの厳格な姿勢、グローバルなチームワーク、そしてソフトウェアがモビリティの未来をどのように形作っていくかという共通のビジョンに基づき、パートナーシップを構築しています。